カリフォルニア州では、体内の血中アルコール濃度(BAC)が0.08以上(21歳以下ではBAC 0.05以上)の状態で運転することは違法とされ、酒気帯び運転(DUI: Driving Under Influence)とみなされます。
また、マリファナ、コカイン、ヘロインなどのドラッグを服用して運転することもDUIとされます。
カリフォルニア州で飲酒運転は刑法に分類され、有罪になれば、全米犯罪者データベース(NCIC)に登録され、犯罪者としてアメリカ全土で情報が共有されます。
DUI逮捕歴を理由に就職時に不採用となったり、ビザが却下されることがあります。このように、DUI有罪はアメリカでの生活に大きく影響するので、逮捕された場合は罪を認めたりせず、DUI専門の弁護士に直ちに相談して下さい。弁護士の中には初めの検察官のオファーを受け入れ(Plead guilty)、早い段階で結審させてしまう弁護士も多いので注意が必要です。
警官にとめられた時点から運転者の会話・行動がすべて記録され (Police report)、裁判はその記録を基に行われます。 ここでは、交通専門刑事弁護士の観点から、不利にならないような立ち回りを具体的に説明します。
2015年11月以降、DUI逮捕者へビザ取り消し通知が届くようになりました。また、DUI有罪歴がつくと現在お持ちのビザや永住権の再申請、そして将来アメリカへの再入国にも影響を及ぼす可能性がありますので十分注意が必要です。英語が母国語でない被疑者は逮捕の際、発言内容をあいまいにされることも多く、不利な立場に置かれます。そのような状況でも、状況を覆す余地はあります。大切なことはまずは結果がでるまでは出国しないこと、そしてDUI有罪を避けるために最大限の弁護をすることです。