カリフォルニア州の薬物DUI
薬物DUIで
逮捕された方へ
薬物(合法・違法を問いません)だけがかかわる場合、検察はふつう車両法(V.C.)23152(f)で起訴します(アルコールもかかわる場合は23152(g))。この罪には決まった濃度の基準はなく、運転に支障が出るほど影響を受けていた(impaired)ことだけが問題になります。影響を受けていたことは、危ない運転、ふらついた歩き方、眼振(目のふるえ)、路上テスト(FST)の悪い結果などから立証されることがあります。

飲酒・薬物の影響下での運転(DUI)で有罪になったときの罰則(車両法 §23152)
薬物DUIの罰則
保護観察(probation。3〜5年)がつく場合の、刑の最低と最高:
初犯(1回目)
罰金$390〜$1000(これに追加金=penalty assessment が加わり、実際の支払いは約3〜4倍)、最長6か月の拘置所(county jail)での服役、3か月・6か月・9か月のいずれかのDUIプログラムへの参加。有罪判決を受けると、DMV(車両局)は、命じられたアルコールプログラムの長さに応じて、免許を6か月か10か月停止します。ただし、制限付き免許を申請できる場合があります。また、運転記録に2点が加算されます。
10年以内の2回目
罰金$390〜$1000(これに追加金=penalty assessment が加わり、実際の支払いは約3〜4倍)、最低4日・最長1年の拘置所(county jail)での服役、18か月のDUIプログラムへの参加、最長3年間のアルコール検知式エンジンロック装置(IID)の取り付け。有罪判決を受けると、DMVは免許を2年間停止します。ただし、IIDを取り付けたうえで、1年間の制限付き免許を申請できる場合があります。また、運転記録に2点が加算されます。
10年以内の3回目
罰金$390〜$1000(これに追加金=penalty assessment が加わり、実際の支払いは約3〜4倍)、最低120日・最長1年の拘置所(county jail)での服役、18か月のDUIプログラムへの参加、最長3年間のアルコール検知式エンジンロック装置(IID)の取り付け。有罪判決を受けると、DMVは免許を3年間取り消します。ただし、IIDを取り付けたうえで、2年間の制限付き免許を申請できる場合があります。また、運転記録に2点が加算されます。
2027年1月1日からは、10年以内の3回目も重罪として起訴されることがあり、その場合は拘置所(county jail)で16か月・2年・3年のいずれかの服役になることがあります。
10年以内の4回目
罰金$390〜$1000(これに追加金=penalty assessment が加わり、実際の支払いは約3〜4倍)、最低180日・最長1年の拘置所(county jail)での服役、18か月のDUIプログラムへの参加、最長3年間のアルコール検知式エンジンロック装置(IID)の取り付け。有罪判決を受けると、DMVは免許を4年間取り消します。ただし、IIDを取り付けたうえで、3年間の制限付き免許を申請できる場合があります。また、運転記録に2点が加算されます。
2027年1月1日から、10年以内の5回目以上は必ず重罪として起訴されます。
罰則の種類
カリフォルニア州では、薬物DUIで有罪になると、次のような罰則を受けることがあります。

罰金
DUIで有罪になると、高額の罰金を科されることがよくあります。基本の罰金に追加金が上乗せされ、合計は基本の罰金の4〜5倍になります。
拘置所での服役
DUIは少なくとも軽罪(misdemeanor)にあたり、拘置所での服役を科されることがあります。その期間は、前科の数や、人にけがをさせたかどうかによって長くなります。

免許停止
DUIで逮捕されただけで、運転できるかどうかに自動的に影響が出ます。裁判所とDMVの処分は重なることがあり、自分だけで対応するのは難しいことがあります。

DUI講習
DUIで有罪になると、最低3か月のアルコールプログラム(DUI講習)への参加が必要になります。また、運転を続けられるようにするために、このプログラムへの参加が必要になることもあります。

エンジンロック装置(IID)
IID(アルコール検知式エンジンロック装置)は、エンジンをかけるとき、また走行中にも不定期に、アルコールを含まない息を吹き込むよう求める装置で、これに応えないと車を動かし続けられません。DUIで有罪になったときや、DMVヒアリングで不利な判断が出たときに、取り付けが必要になることがよくあります。

社会奉仕活動
刑の一部として命じられたり、罰金を払う代わりとして交渉で決まったりすることがあります。ふつうは公共作業(Community Labor)より作業は軽いですが、時間は長くなります。

公共作業
ワークリリース(Work Release)とも呼ばれ、事故を伴うDUIでよく命じられます。拘置所の代わりになることもあります(8時間=拘置所1日分)。例えば、高速道路でのごみ拾いなどです。社会奉仕活動より作業はきついですが、時間は短くなります。

足首の監視装置
足首に付ける監視装置は、被告人に健康上の問題があるときや、長い刑で仕事を失うおそれがあるときに、拘置所の代わりとして交渉で認められることがよくあります。付けている人は仕事に行くことはできますが、決められた時間までに家に帰らなければなりません。この装置はアルコールを検知することもできます。

保護観察
初めてのDUIで有罪になった場合、保護観察(probation)の期間は3年と決まっています。くり返しの場合は、最長5年の保護観察になることがあります。DUIが重罪でない限り、この保護観察は担当官がつかない簡易なもの(informal probation)です。保護観察中は、BAC 0.01%で運転しただけでも、保護観察の違反や免許停止の対象になることがあります。
薬物DUIの弁護の方針
有罪を認めるしかないとは限りません
アルコールのDUIでは、運転していたときに体の中にあったアルコールの濃度(その値を超えると「影響を受けていた」とみなされる値)が問題になります。しかし薬物DUIでは、そうした濃度は問題にされません。理由の一つは、合法・違法を問わず薬物の種類があまりに多く、捜査する側も、ある薬物が体の中にどれだけあるのかをうまく測れず、ましてや本人がいつそれを使ったのかはわからないからです。
だからこそ、薬物DUIは、腕のよいDUI弁護士なら争う余地が大きいことがよくあります。検察官が最初に示した条件(オファー)を変える気がないように見えても、あきらめずに押し続けることが、弁護の大きな部分を占めます。薬物をいつ使ったのかさえ証明できないのですから、検察の主張が弱くなりうることは想像しやすいでしょう。実際、マリファナなど一部の薬物は使ってから何日も体内に残ります。濃度を立証できなければ、「薬物を使った」ことと、運転に支障が出るほどの「影響」との間に、筋の通ったつながりは認められません。
薬物DUIでは、黙秘権を使うことがこれまで以上に大切です。捜査する側が証明できないことの多くが、あなた自身の言葉によって証明されてしまうからです。例えば、警察官は次のような質問をするよう訓練されています。
「この薬をいつ飲みましたか?」「どれくらい飲みましたか?」
「効き目を感じますか?」
警察の報告書を書く捜査・逮捕の担当の警察官は、訓練を受けたDRE(薬物識別の専門官=Drug Recognition Expert)でないことが多く、その観察や結論には科学的な根拠が欠けていることがよくあります。
また警察官は、あなたの見た目、態度、話し方、そしてもちろん路上テスト(FST)の出来について、不利な観察をあれこれ書き込んで、自分たちに有利な記録を作ります。科学的な証拠がないとき、こうした記録が「影響を受けていた(impairment)」という結論を検察官が支える助けになるからです。このように明らかにかたよった観察について警察官を反対尋問するには、腕のよいDUI弁護士が必要です。
薬物DUIの弁護
薬物DUIの起訴に対する効果的な弁護
1. 相当な理由なし
警察などに、車を停止させたり、DUIの捜査を始めたりする正当な理由(相当な理由=probable cause)がなかったと主張します。
2. 運転していなかった
逮捕の時刻の前後にあなたが車を運転していた証拠がなければ、DUIの起訴の大前提そのものを争います。
3. 薬物以外の理由
薬物の影響に似た症状は、疲れ、アレルギー、病気、不安などのほかの理由によるものかもしれない、と主張します。
4. DRE評価の信用性
警察官は、短い講習を受けてDRE(薬物識別の専門官=Drug Recognition Expert)の資格を取ることがありますが、その専門性は限られています。かたよりの問題を別にしても、薬物が検出されたというだけでは、どれだけの量を摂ったのかは何もわかりません。ましてや、その量がその人にどう影響したのかはわかりません。
5. 血液サンプルの分割を求める申し立て(Blood Split Motion)
弁護側には、被告人の血液サンプルを独自に分析してもらう権利があります。警察などの捜査機関は、このサンプルを1年間保存することが法律で義務づけられています。
6. 公平でない路上テスト(FST)
路上テスト(FST)は、失敗するように作られています。警察官は、あなたができたことではなく、できなかったことだけを書き留めるよう指導されているからです。さらに、緊張、言葉の壁、道路や天気の状態なども考慮されません。
7. ミランダ警告なし
逮捕後に取り調べをするときは、ミランダ警告(黙秘権などの告知)をしなければなりません。実際に逮捕され手錠をかけられた時刻を突き止め、それ以降にミランダ警告なしでした供述を、証拠から外すよう求めます。
8. Title 17の手続き違反
警察は、Title 17(タイトル17。カリフォルニア州の規則)が定める、血液や尿のサンプルの採取・保管・分析・記録の手順を、正しく守っていないことがよくあります。
9. 薬物への耐性
薬物をふだんから使う人は耐性が高いことがあります。つまり、同じ量でも、たまにしか使わない人に比べて、影響を受けにくいことがあります。
10. 症状のほかの原因
薬物の影響のしるしとされたものが、薬物の使用とは関係のないほかの理由によるものかもしれない、と主張します。
11. DUI検問
DUI検問は正しく設置・運営されていなければなりません。そうでなければ、その停止そのものに相当な理由(probable cause)がないことになります。
12. 強制的な採血
連邦法では、本人の同意がない限り、採血には令状が必要です。同意も令状もなければ、血液検査の結果を証拠から外せることがあります。
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よくあるご質問
よくあるご質問
薬物DUIで逮捕されたばかりです。お酒は飲んでいませんでした。どうすればよいですか?
薬物DUIで逮捕された場合も、10日以内にDMVヒアリングを申し込む必要がありますか?
薬物とアルコールの両方によるDUIで逮捕されましたが、アルコールは0.08%未満でした。それでもDMVヒアリングを申し込む必要がありますか?
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カリフォルニア州の薬物DUI弁護士
ジェフ・ヨウ
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